瞑想Hack

瞑想を始めたい・続けたい人のための瞑想ライフハック・ブログです。瞑想に取り組む上で知っておきたいことを、脳科学や仏教の視点も交え、わかりやすく解説しています。

【持ち物編】ヴィパッサナー瞑想センター(京都)10日間コース参加レポート

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ヴィパッサナー瞑想センター(京都ダンマバーヌ)で行われる10日間の瞑想合宿に行ってきました。シリーズでお届けする参加レポート第1弾は、【持ち物編】です。 合宿に必要な持ち物について詳しく解説します。

 

 

 

  

はじめに

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※ヴィパッサナー瞑想センター(京都)の様子(著者撮影)

 


昨今、メンタルに良い効果があると話題の、マインドフルネス瞑想。

 

 

これ、もともとは、仏教徒たちが伝統的に行ってきた「ヴィパッサナー瞑想」に由来しています。

 

 

今、日本で本格的な「ヴィパッサナー瞑想」を体験できる場所があります。

 

 

その名も「ヴィパッサナー瞑想センター」。

 

 

施設は、京都千葉の2か所。どちらも、人里離れた山奥の静かな場所にあります。

 

 

瞑想体験といっても、ちょこっと顔を出して1時間くらい座るといった手軽なものではありません。

 

 

施設に泊まり込んで、ひたすら瞑想を行う合宿(リトリート)形式で行われます。

 

 

1日の瞑想時間はなんと10時間。そしてこれを10日間。合計100時間行います。

 

 

睡眠と食事の時間以外は、ほぼ瞑想。。

 

 

しかもその間、テレビやインターネットはもちろん、人との会話・アイコンタクトすらも禁止。

 

 

食事も、1日2回の、シンプルな菜食メニューです。

 

 

もはや瞑想体験といった生やさしいものではなく、沈黙の中でひたすら瞑想を行うガチ修行といえます。

 

 

同センターは、世界的にも有名。

 

 

瞑想実践者にとっては言わずと知れた存在で、人生で一度は行ってみたいところです。

 

 

そしてかくいう私も、先日ついに、参加がかないました!

 

 

2019年5月8日〜19日までの10日間、がっつり100時間の瞑想を終え、無事帰ってきました。

 

 

とても濃密な体験でした。

 

 

一つのエントリではとても語りつくせないので、参加レポートをシリーズでお届けしたいと思います。

 

 

このエントリでは、【持ち物編】と称して、この10日間コースの参加に必要な持ち物を、経験者の視点から詳しくまとめてみました。

 

 

私は京都のセンターに行きましたが、千葉に行く場合でも、基本は同じと考えて問題ありません。

 

 

 

絶対に必要なものリスト

まず、絶対に必要な持ち物のリストです。

 

 

✅2、3日分の衣類
✅防寒具
✅動きやすいパンツ
✅ハンドタオル、バスタオル
✅しき布団シーツ、かけ布団カバー、枕カバー
✅歯ブラシセット
✅お金(寄付、往復の交通費など)
✅健康保険証

 

 

2、3日分の衣類

瞑想合宿は10日間、前後の移動日も合わせると、12日間あります。

 

 

ただ、現地で自分の衣類を洗濯することができます。毎日洗濯する時間はあるので、2、3日分の衣類があればなんとかなります。

 

 

雨の日でも、屋内のものほし竿が使えるので、洗濯できないことはないです。

 

 

ただ、雨の多い時期もありますし、下着類は多めに持って行った方が安心です。

 

 

一点、注意事項として、コース中は露出の多い衣類や体のラインを強調する衣類は避ける必要があります。

 

 

これは、シーラ(道徳律)に反すると考えられるからです。

 

 

タンクトップやショートパンツのままで施設内をうろうろしていると、注意されます。

 

防寒具

 

山の気候をなめてはいけません。

 

 

特に京都のセンターは、朝晩非常に冷え込むので、冬はもちろん、春や秋でも防寒対策は必須です。

 

 

私が参加した5月中旬でも、早朝、吐く息が白くなるほどの寒さで、驚きました。

 

 

厚手のセーターフリースはもちろん、ヒートテックのシャツやタイツ類もあると重宝します。

 

 

ただ、ダウンジャケットやナイロンパンツなど、カサカサと音がするものについては、他の瞑想者の迷惑になるとの理由から、瞑想ホールでは使用禁止です。

 

 

どうしても瞑想中にダウンを着たい場合は、薄手のダウンを中に着込むなど、音が出ないよう工夫します。

 

 

首回りも寒いので、特に女性は、マフラーストールを使っている人も多かったです。

 

 

カイロもあると安心です。冬場は就寝用に湯たんぽを借りることもできるようです。

 

 

私が参加したとき、朝晩の冷え込みのせいで体調を崩している参加者が何人もいました。

 

 

風邪を引いてしまうと、10日間のコースがよりしんどくなりますし、他の参加者の迷惑にもなるので、防寒対策は万全を期したいところです。

 

 

動きやすいパンツ

 

1日10時間も瞑想するわけですから、動きやすいパンツ(ズボン)があると良いです。

 

 

ジャージタイパンツでも良いですし、1日中パジャマのような格好をしている人もいました。

 

 

コース中は、参加者どうしのコミュニケーションは禁止ですし、男女の完全分離のため、あまり人目は気になりません。

 

 

リラックスできる格好で良いと思います。

 

ハンドタオル、バスタオル

 

現地にハンドタオル、バスタオルは基本ありません。洗顔時、シャワー時に必要なので、数枚持っていく必要があります。

 

 

個人的には、手ぬぐいがあると重宝すると思います。コンパクトですし、すぐ乾くので便利です。

 

 

しき布団シーツ、かけ布団カバー、枕カバー 

 

しき布団シーツ、かけ布団カバー、枕カバーについては、事前にセンターの方から、必ず持ってくるように求められます。

 

 

現地にある布団や枕に、自分のシーツ・カバーをかけて使います。

 

 

これらを忘れてしまった場合は、有料(500円)でレンタルすることはできます。

 

 

ただ、現地に迷惑がかからないよう、できるだけ持って行った方が良いです。

  

歯ブラシセット

ピュオーラ オフィス&トラベル 携帯用 ハブラシセット (1セット・色は選べません)
 

 

現地に用意はないので、歯ブラシは必要です。

 

 

現地には、ハミガキ粉の代わりに、塩と重曹が置いてあります。

 

 

市販のハミガキ粉を使いたい人は、自分のものを持っていきます。

 

 

お金(寄付、往復の交通費など)

参加費は不要ですが、寄付をすることができます。

 

 

コース終了後に、寄付をしたい人は、自分で金額を決め寄付します。

 

 

寄付は、コースに対する寄付と、施設の今後の建設計画に対する寄付があります。

 

 

12日間も滞在するわけなので、食費や光熱費だけでもそれなりの金額がかかっていると推察できます。

 

 

コース中は、寄付以外にお金は基本かかりません(財布は預けます)。

 

 

あとは、往復の交通費などがあれば十分です。

 

健康保険証

コース中、体調不良や急病などで急遽病院にかかる場合に備え、健康保険証を必ず持参するように言われます。

 

 

 

できればあった方が良いものリスト

できれば持っていった方が良いもののリストです。

 

 

私は、このリストにあるものは全て持っていき、その多くは実際役に立ちました。

 

 

✅瞑想用クッション
✅水筒
✅アイマスク
✅耳栓
✅サンダル
✅長靴
✅シャンプー、ボディソープ類
✅懐中電灯
✅腕時計
✅汗拭きシート
✅常備薬
✅アメニティほか

 

瞑想用クッション

 

瞑想ホールの床はフローリングですが、各自に瞑想用のマットとクッションが用意されています。

 

 

基本的にはこれで問題ないのですが、個人的には、クッションの高さ・硬さが少し足りないと思いました。

 

 

長時間座ると、腰に負担がかかります。

 

 

自前の瞑想クッション(座布)をお持ちの方は、持って行ってもいいかもしれません。

 

 

現地に、小さな木製の腰かけもあるので、借りることができます。

 

 

また、長時間のあぐらができない方は、イスに座ることもできます。一部、高齢の方や外国人が使用していました。

 

水筒

 

瞑想ホールには、一切の飲食物の持ち込みは禁止ですが、自分の寝室には、水とお茶に限って持ち込むことができます。

 

 

寝室で水やお茶を飲みたい場合、水筒があると便利です。

 

 

ただ、キッチン前のスペースに、冷たい水、お湯、温かいほうじ茶が常時セットされていて、カップも置いてあり、自由に飲むことができます。

 

 

水筒がなくてもなんとかなります。

 

アイマスク

 

昼寝するときや、同室の人がまだ起きていて部屋に電気がついているけれど、先に早く寝たいときなどに重宝します。

耳栓 

 

同室の人がいびきをしている場合、これが原因で眠れないことがあります。

 

 

夜の睡眠の質が悪いと、日中の瞑想にダイレクトに影響します。

 

 

耳栓をすれば音が気にならなくなるので、私は持って行って大正解でした(実際に大きないびきをかいている人がいたらしいです)。

 

 

耳栓はスタッフに言えば、貸してくれるという話も聞きました。

  

サンダル

 

瞑想ホールを出て、食堂、お庭、水場に、ひんぱんに行くことになります。

 

 

このとき、いちいち靴を履き脱ぎするのは面倒なので、ほとんどの人はサンダルを使っていました。

 

 

クロックスがおすすめです。

 

 

数に限りがありますが、現地で借りることもできます。

 

 

長靴

 

雨天時、外を移動するときは、サンダルだと足が泥で汚れるので、長靴があると便利です。

 

 

ただ、荷物になるので、雨の多い時期以外はそこまで必要ないかもしれません。

 

 

私も一応持っていきましたが、結局まとまった雨は降らなかったので、あまり使いませんでした。

 

 

長靴は、現地にも少しなら貸し出しがあります。

 

 

シャンプー、ボディソープ類 

 

洗面所やシャワー室には、自然派の液体石けんが置いてあります。

 

 

男性であればこれで洗顔、洗髪含め事足りると思いますが、自分のものを使いたければ、シャンプー、ボディソープなどを持って行くと良いです。

 

 

ただし、香りの強いものは使用不可です。

  

 

懐中電灯

パナソニック LEDネックライト ターコイズブルー BF-AF10P-G

パナソニック LEDネックライト ターコイズブルー BF-AF10P-G

 

 

寝室には明かりがないか、あっても暗いので、手元を照らす小型の懐中電灯かネックライトがあると便利です。

 

 

夜、外を歩くときにも使えます。

 

 

腕時計

[カシオ]CASIO 腕時計 スタンダード MQ-24-7B2LLJF

[カシオ]CASIO 腕時計 スタンダード MQ-24-7B2LLJF

 

 

一応、キッチンや水場に時計はありますが、目立たないところにあり、あまり使えません。

 

 

寝室には時計はありません。

 

 

一応瞑想や食事の前には鐘がなるので、なくてもどうにかはなります。

 

 

ただ、長い集団生活の中で、時間が把握できないのはけっこうつらいと思います。

 

 

持っていくことを強くおすすめします。

 

 

汗拭きシート

シーブリーズ ボディシート 無香料 30枚

シーブリーズ ボディシート 無香料 30枚

 

 

昼間瞑想していると、意外にも汗をかいたりします。

 

 

シャワーを浴びることもできますが、それ以外に使い捨ての汗拭きシートがあると、特に夏場は重宝すると思います。

 

 

においの残らない無香料タイプがおすすめです。

 

 

常備薬

日常的に薬を服用している方は、コース中に必要な分量を持ち込みます。

 

 

その際、センターの許可が必要です。

 

 

アメニティほか

化粧品、虫除けスプレー、日焼け止めクリーム、その他アメニティ類は、基本現地には用意がないので、必要に応じて持ち込みます。

 

 

 

現地に用意のあるものリスト

現地に用意のあるもののリストです。


リストの他にも、前の参加者の忘れものが置いてあり、使えることがあります。


✅瞑想用毛布
✅洗濯石けん
✅ティッシュ
✅ドライヤー

 

 

瞑想用毛布

就寝用の毛布とは別に、瞑想時に使う毛布も用意されています。

 

 

洗濯石けん

自分の衣服は、自分で手洗いします。

 

 

洗濯用の石けんは、自然派のものが用意されており、これで十分だと思います。

 

 

市販の洗剤を持っていっても良いですが、手が荒れるかもしれません。

 

 

ティッシュ

ティッシュは十分な量が常に用意されているので、持っていく必要はありません。

 

 

ドライヤー

ドライヤーは、洗面所に2、3台用意があります。

 

 

コース中は使用できないものリスト

コース中、以下のものを使用することはできません。いずれも、瞑想の妨げになると考えられているためです。

 

 

事前にメールで持参しないでくださいとの注意を受けますが、持参した場合は、貴重品とともに施設に預けることになります。

 

✅スマホ、ダブレット 
✅本、雑誌
✅筆記用具
✅タバコ、酒
✅宗教に関するもの

 

スマホ、タブレット

コース中は、強制的にインターネットのない環境になります。

 

 

もちろん不便ですが、余計な情報が入ってこなくなり、私はむしろ心地よく感じました。

 

 

もちろん、テレビやラジオを聞く機会もありません。

 

 

本、雑誌

活字の情報も遮断されます。

 

 

休憩時間もそれなりにあるので、本が読みたくなったりもしますが、これもNGです。

 

 

休憩時間は、昼寝をするか、お庭を散歩するくらいしかすることがありません。

 

 

筆記用具

ノートやペン類も一切使用禁止です。ここまでくると、見事な徹底ぶりですね。。

 

 

私は、瞑想指導や講話の内容をメモしておきたいと思いましたが、それもかないません。

 

 

頭で記憶するしかありません。

 

タバコ、酒

これらの嗜好品も、使用禁止です。

 

 

宗教に関するもの(数珠、十字架など)

ヴィパッサナー瞑想、もともとは仏教に由来していますが、同センターではこれが「宗教ではない」ことが強調されています。

 

 

どんな宗教を信仰していても、あるいは無宗教でも、取り組むことのできる普遍的なものとされています。

 

 

同センターで指導される瞑想法は、宗教色が排除されている関係で、数珠、十字架など、宗教的行為と関連する物品の持ち込みも禁止されています。

 

 

瞑想ホールの中にも、仏像やマンダラなどといったものは一切置かれていません。

 

 

 

おわりに

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※ヴィパッサナー瞑想センター(京都)の様子(著者撮影)

 

以上、10日間コースに参加するにあたって必要な持ち物について、解説しました。

 

 

同センターは、自然環境もよく素晴らしいところですが、商業施設ではありません。

 

 

現地には最低限の用意しかありませんので、必要なものはできるだけ自分で持っていくことが求められます。

 

 

このあたりは、レジャー目的の旅行とは、ずいぶん感覚が違います。

 

 

先にあげた「絶対に必要なもの」だけでなく、「できればあった方が良いもの」についても、少しでも必要かなと思ったら念のため持っていくことを、個人的にはおすすめします。

 

 

私もリストにあげたものは念のため全て持っていきましたが、そのほとんどが現地で役に立ちました。

 

 

これから参加してみたいと思っている方の参考になれば嬉しいです。

 

 

パオ