瞑想Hack

瞑想を始めたい・続けたい人のための瞑想ライフハック・ブログです。瞑想に取り組む上で知っておきたいことを、脳科学や仏教の視点も交え、わかりやすく解説しています。

反応しない練習、3つのポイント

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「反応しない練習」(草薙龍瞬著、KADOKAWA/中経出版、2015年)を読みました。重要だと思ったポイントを3つ紹介します。

 

 

 

 

著者は僧侶ですが、仏教を宗教としてではなく現実の問題解決に役立つ合理的な方法として紹介しています。

 

 

この本は、日常生活で私たちが抱える「悩み」を消す方法について、原始仏教の考え方をベースにしながら、わかりやすく解説しています。

 

 

ポイント1:反応せずに理解する

 

人はなぜ、悩み、執着を手放せないのか。

 

なぜ日頃、さまざまな問題を抱えてしまうのか。

 

そうした悩ましい現実を作り出しているのは、“心の反応”であることが、明らかになってくるのです。

 

たしかに、私たちは、日々の仕事・生活のなかで、「反応」しています。

 

何かを考える。イヤなことがあって、つい腹を立てる。
思い通りにいかない現実に、焦ってしまう。

 

他人の目を感じて「何か悪いことをしてしまったのかも」と疑ったり不安になったりする…。

 

これらは、すべて「心の反応」です。

 

 

 

悩みの正体は、何かのできことがあった後にくる、反応だということですね。

 

 

ですので、悩みを手放すためには、ムダな反応をしないということが一番です。

 

 

そんなことをいっても、イヤなことがあれば、心は反応してしまいますよね。

 

 

ただそのときに、

 

私は今腹が立っている

焦っている

不安になっている

 

と、自分の今の状態を客観的に理解することはできます。

 

 

心が反応したときに、ふと冷静になって、自分の状態を理解してみる。

 

 

そのような習慣をつけることが、悩みを消す第一歩になるということですね。

 

 

ポイント2:良し悪しを判断しない

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「判断」が、人の心をいかに縛りつけているか、今一度振り返ってみましょう。


たとえばこんな人がいます。

 

占い好きで、運勢がいい・悪いといつも判断している。

噂話に花を咲かせて、「あの人はこんな人物らしい」と詮索している。

 

人と別れた後は、彼はいい人・悪い人好きだ・嫌いだと評価している。

 

自分は絶対に正しい」と思い込んでいる人もいます。


人の意見も聞かずに、自己主張ばかりする人。

 

それどころか、人に意見されると逆上する人。

 

どうせ失敗するに決まっている

私にはそれだけの能力がない」と、

ひとりで結論を出してしまっていることもあります。

 

これらは全部「判断」です。

 

こうしてみると、「判断」が、いかに私たちの人生を支配しているのかが、見えてきます。

 

人間の心には、例外なく、判断しすぎる心があるのです。

 

 

 

私も、これはよくやってしまいます。

 

 

公務員時代、夜、仕事からの帰り道。

 

つり革につかまってぼーっと立っていると、車内のディスプレイから広告が目に入ってきます。

 

 

頭痛薬のCMを見たら、
「こんな薬、大して効かないんじゃないか…」とか、

 

化粧品のCMを見たら、
「この女優、きれいだけどおれのタイプじゃないな」とか、

 

どうでもいいことを考えます。

 

 

私だけでしょうか。。

 

 

ただでさえ仕事で疲れているのに、頭の中は大忙しです。
これでは、いっこうに休まりません。

 

 

あ、今私は「判断している」と気づくことが大切です。

 

 

もちろん、判断しなければならないこともたくさんあります。

 


でも、上記の例のように、ムダな判断もたくさんありますね。

 

 

ムダな判断をしなくなれば、日常生活は、そうとう楽になります

 

 

 

ポイント3:他人の目から自由になる

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他人の目が気になる心理の正体は、やっぱり「承認欲」なのです。

 

「職場でどう評価されているのか」

「嫌われたのではないだろうか」

「今回の件で信用を失ってしまったのではないだろうか」

 

こうした不安はどれも、自分への価値へのこだわりが生み出す妄想です。

 

妄想が過剰になると、「思い込み」になります。

 

嫌われている、陰で笑われている、悪口を言われている。

 

「なぜかわからないけど、他人の目が恐くてたまらない」

 

「周囲の人が敵に見える」という人もいます。

 

こうした悩みを抜け出すコツは、どんな思いも「妄想にすぎない」と、はっきり自覚することです。

 

 

公務員時代、私もよく人目を気にしていました。

 

 

上司から
「コイツ使えないヤツだな」と思われていないか、

 

 

後輩から
「この先輩やりづらいな。早く異動しないかな」

 

 

 とか思われてないか、気になっていました。

 

 

「人に好かれたい」「認められたい」という気持ちは、やる気の源泉になります。

 

 

承認欲を持つこと自体は良いことだと思います。

 

 

ですが、根拠もないのに、「嫌われていないかなあ…」と気をもむのは、時間の無駄ですね。

 

 

妄想だと自覚して、無駄な感情をさらっと流せるように、努力しています。

 

 

むすび

まとめると、

 

 ・反応せずに理解する

 ・良し悪しを判断しない

 ・他人の目から自由になる

 

 

仏教書というよりは、「悩みを消すための方法」が書かれた実用書に近いですね。

 

 

ロングセラーになっているようです。よかったら、読んでみてください。

 

  

反応しない練習  あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」

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PAO