「利き手でない方の手」で、生活してみよう。
「利き手でない方の手」を使って生活してみましょう。メンタルがリセットされて、清々しい気持ちになれますよ。
無意識ってこわい
日々の生活で、無意識でやってること、多いです。
腕を組む、ほおづえをつく、髪の毛を触る。
やっていることを、特に自覚しているわけではありません。
毎日通勤で通る、駅から家までの道。
特に意識しなくても、ぼーっと他のことを考えていても、家まで帰れますよね。
少しくらい酔っ払っていても、なんなく帰れます。
でも、無意識で生活しているのって、実はあまり良くないです。
脳は、新しい刺激を必要としています。
見知らぬ土地を旅したり、初対面の人と会って話したり、まったく新しいことに挑戦したりすると、脳は刺激を受けますね。
でも、みんなが、そんな刺激あふれる毎日を過ごしているわけではありません。
サラリーマンや主婦をしていると、毎日がだんだんルーティン化しがちですね。
歳を重ねるごとに、刺激が少なくなりがちです。
刺激が少ないと、考えごとが増えたり、悩まなくていいことを悩むようになったりします。
これを防ぐための簡単な方法があるので、ご紹介します。
「利き手でない方の手」を使ってみよう
それは、「利き手でない方の手」を使う! です。
『「今、ここ」に意識を集中する練習』という本の中で紹介されていました。
以下、引用します。
日々のごく普通の動作を、「利き手でない方の手」を使ってやってみます。
たとえば、歯を磨く、髪をとかす、食事をする(全部は無理でも一部だけでも)などの動作を、右利きの人は左手で行います。
さらに頑張ってみようと思う人は、字を書くことや箸を使うことにも、利き手ではない方の手で挑戦してみてください。
1日を通して覚えていられるようにするには、利き手にばんそうこうを貼っておくのもいいでしょう。それを見るたびに、利き手を引っ込めて、別の手を使います。
利き手でない手で、苦労しながら何かをしてみると、不器用な人やうまくできない人に対する共感が生まれます。
体が不自由な人、怪我をした人、脳こうそくの後遺症がある人など、それら多くの人たちが苦労する単純な動作が自分は当たり前のようにできるようにできることのありがたさに、一瞬で気づくのです。
利き手でない手で箸を使って2時間以内にこぼさずに食べ終えようとしたら、全神経を集中しなければなりません。
きっと普段の自分のおごりが身にしみるでしょう。
どのような効果があるの?
この練習をやってみてわかるのは、習慣がどれほど強力で無意識的なものかということと、変えるには意識の集中と決意が必要であるということです。
でもやっているうちに、三度の食事をはじめ、いろいろな動作のなかに初心を見出すことができ、ある程度マインドフルネスな状態を経験できます。
利き手でない手を使うと、いらだつ自分が出現します。また一方で、考え方が柔軟になって、新しいスキルを習うのは何歳になっても遅くないのだ、ということにも気づきます。
これ、私も試してみました!
私は右利きなので、左手でやってみました。
歯を磨くなどの動作は、そこまで苦労しません。
でも、箸でご飯をつかむのは、ちょっと難しい。
なんとかご飯をすくいあげる感じです。
字を書くのは、ほんとに苦労します。
みなさんもよかったら、利き手でない方の手で、自分の名前を紙に書いてみてください。
あまりにも下手、そして時間がかかる。思わず笑ってしまいました。
でも、頭の中がリセットされたような、清々しい感じがあります。
むすび
大人になると、歩くことも、話すことも、食べることも、書くことも、全部無意識にしますよね。
でも、これらの動作って、ほんとはとても高度なもの。
子供の頃に、一生懸命がんばって、習得したものです。
利き手でない方の手で、少しでも生活してみると、痛感します。
自分はヨチヨチ歩きの頃に、ひとつひとつの動作をこんな風に覚えてきたのです。
ぎこちないながらも、一生懸命に。
そう思うと、自分の身体が愛おしくさえ思えてきます。
左手でしばらく生活していると、思うようにできなくてイライラしたりもしますが、できないことができるようになったりすると、けっこう感動したりします。
はたから見たら変人ですけどw
でも感動するっていうのは、ほんとですよ〜。
禅でいう、「初心」というやつですね。
まあ効率はめちゃくちゃ落ちるので、興味のある方は、時間のあるときにやってみてください。
なお、『「今、ここ」に意識を集中する練習』では、この他にも、日常でできるエクササイズが多数紹介されています。
Week1 から Week53 まで、全部で53のエクササイズが紹介されています。
1日5分から、気軽に試せるエクササイズばかりです。
もしよろしければ参考にしてみてください。
「今、ここ」に意識を集中する練習 心を強く、やわらかくする「マインドフルネス」入門
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