2歳のイヤイヤ期。たったひとつの対処法とは?
2歳のイヤイヤ期。子どもは何でもイヤイヤで、情緒不安定になりがち。主夫である私がたどり着いた、たったひとつの対処法とは?
イヤイヤ期のピークで、娘は情緒不安定に
我が家には、2歳10か月になる娘(ヒカリ)と、1歳8か月になる息子(タロウ)がいます。
ヒカリは、2歳をすぎたころから、イヤイヤ期です。
ご飯食べるのもイヤイヤ、オムツ替えるのもイヤイヤ、お風呂入るのもイヤイヤ、ねんねするのもイヤイヤ。
私は仕事をやめて主夫になった身ですから、2人の年子の子育てに、妻とフルコミットしています。
ヒカリの成長、感情の発達や、態度の変化を、毎日よく見ています。
もうすぐ3歳という時期ですが、イヤイヤ期はピークという感じです。
イヤイヤするだけではありません。
全体的に、情緒不安定になっている感じです。
お風呂は入りたくないと泣き叫んだり、かと思うと、ひとりで指を加えて黙り込んだり。
また、最近は、弟のタロウに対して怒ったりしています。
コラー! ダメ! タロウ! ヤメテ!!
うーん、なんか情緒不安定だなあ。
お姉ちゃんの自覚が出てきたのはいいことだけど、ネガティブな感情が強い気がする。。。
原因は、「子ども扱い」したこと
でも、これ、ちゃんと原因があったんです。
妻と、話しているうちに、気がつきました。
原因は、子どもを、「子ども扱い」していたことです。
子どもなんだから、子ども扱いして、当たり前だと思うかもしれません。
違うんです。
子どもは、子ども扱いされると、嫌がります。
子どもは、自分をいっぱしの人間だと思っています。
だから、大人の会話に加わりたいのです。
食卓で、パパとママが、楽しそうに仕事の話や休日の予定の話をしている。
自分も加わって、いろいろ話したいのですね。
そこで、パパやママが急に態度を変えて、子どもに対しては、
ちゃんとご飯を食べなさい!とか
机を汚さないようにしなさい!とか
そんなことばっかり言っていると、子どもはだんだんストレスを抱えます。
そんな日々が長く続くと、親の注意を引こうと思って、より過激な行動に出るのですね。
ご飯やおかずをブチ撒いたり、弟にヤツアタリしたりするわけです。
子どもを「友だち」だと思って接してみよう
妻が、ある日、言いました。
ヒカリを、自分の子どもではなく、自分の「友だち」だと思って話すといいよ。
自分の子どもを「友だち」扱いする。
これには賛否両論あるかもしれません。
妻は、ヒカリと、2人でガールズトークをするんだそうです。
「ねえねえヒカリ、今日ママね、バイト先のカフェにね、ヤクザみたいな怖いお客さんがきたんだよ」
「顔がすごく怖くて、ビクビクしちゃったけど、最後にありがとって言ってくれたから、優しい人だったよ」
「ヒカリは、どんなアルバイトしてみたい?」
「ヒカリは、食卓にいるのが好きだから、ウェイトレス、向いてると思うよ」
まあ、こんな話をするんだそうですw
ヒカリはまだ2歳ですから、話の内容はそこまで理解していないと思います。
「そうなのおお?」とか「よかったああ」とかって、相づちを打って話を聞いてくれる感じです。
でも、ヒカリは、明らかに楽しそう。
コミュニケーションを、心から楽しんでいます。
なぜか?
それは、ママがヒカリと、対等な立場に立って、コミュニケーションしているから。
女ともだちどうし、ガールズトークです。
お互い、親であるとか、娘であるとかいう立場を忘れて、会話を楽しんでいます。
こういう時は、ヒカリは、情緒不安定になったりしません。
「友だち目線」、試してみた
親から子どもに対して、上から目線で、話しかけるときと、
同じ人間として対等な目線、「友だち目線」で話しかけるときで、
子どもの反応は、明らかに違います。
私も、妻から言われて、実際に試してみました。
「ねえヒカリ、パパさあ、今日ヒカリのことブログに書いたよ」
「ブログ毎日更新するのは大変だけど、楽しいんだよ」
「ヒカリもパソコンやりたい?YouTuberデビューする?」
ヒカリは、なんだか楽しそうに返事をしてくれました。
意識的に、「子ども」に対する上からの目線を、消去してみます。
すると、自分が、自分に「親」という重責を課していることに気づきます。
それを消去してみる。
フラットな関係を、作ろうとしてみる。
すると、どんな話題であっても、子どもとの会話を楽しめるようになります。
子どもは、情緒不安定が治ります。
親も、自分が親であることを忘れ、楽になれます。
おわりに
対等な目線は、子育てに限らず、人間関係の基本です。
妻は、もともと介護職だったのですが、この「友だち目線」、介護の現場でも使っていたそうです。
認知症のおばあちゃんに対して、「友だち目線」で会話する。
相手を「認知症のおばあちゃん」としてみて、それを「世話してあげる」という関係性を、いったん忘れる。
お互い友人のように、プライベートな話をざっくばらんにする。
おばあちゃんは認知症ですから、話の内容はあまり理解していません。
でも、「世話してあげる」という態度で接するのと、「友だち目線」で接するのと、明らかに反応が違っていたそうです。
相手が子どもであれ、老人であれ、「対等な目線」でコミュニケーションを取るというのは、人間関係の基本だと思います。
もちろん、2歳のイヤイヤ期、親として叱ってあげなきゃいけないときもあります。
でも「友だち」になれる時間、少しでも作ったら、とてもいいですよ。
我が家は、そうやって乗り切っています。
参考になれば嬉しいです。
パオ