もしかしたらあなたも!?夫婦関係の落とし穴「共依存」とは?
私がいないと、妻(夫)は生きていけない。。夫婦関係の落とし穴である「共依存」 という状態。主夫で2児の父である私が、過去の失敗経験から、「共依存」とは何なのかを考えてみました。
我が家の夫婦関係、なんだかおかしいな
妻(夫)との関係、仲良いはずなんだけど、なんだかおかしいな。
愛し合っているはずなのに、変な言い争いが絶えない。。
相手の言動をみていると、いつも気持ちがモヤモヤする。。
こんな風に感じたことはありませんか?
夫婦関係、お互い人間ですから、ケンカやすれ違いはあって当然です。
でも、家の中って、ずっと同じメンバーで長年過ごしていますから、風通しが悪くなりがち。
客観的にみたら、明らかにゆがんだ関係になっていても、当事者は気づかなかったりします。
夫婦間に生じたいろいろな問題を、正しく認識できなくなってしまいます。
共依存とは?
「共依存」ということば、耳にしたことはありますか?
自分と特定の相手が、その関係性に過度に依存している状態を指します。
夫婦関係で、特に起こりやすいです。
例えば、
夫が、「おれがいないと、妻は生きていけない」と思い込んだり、
妻が、「私がしっかりしないと、あの人はダメになる」と思い込んだり。
そうやってお互いがお互いをしばり、離れられなくなる。
よくありますよね。
まあ、夫婦は、そもそも依存関係で成り立っているようなところがあります。
夫が、妻に対して、家事や子育ての面で依存している場合。
妻が、夫に対して、経済的な面で依存している場合もあります。
昭和的な家庭像ですが、今もまだ少し残っています。
それが悪いというわけではなく、近代日本の結婚制度が、そもそもそういう設計になっていました。
ですから、「共依存」じたいが問題というわけではありません。
ただ、依存度が極端に高くなってくると、よろしくないです。
私にも、思い当たる節がありました。
私が反省したこと
今から3年くらい前、まだ私が東京で公務員として働いていたときのことです。
妻は、妊娠を機に、専業主婦になりました。
2年連続で子どもを出産し、年子の子育てが始まりました。
妻は子どもの世話でせいいっぱい。
私も子育てに奮闘しつつも、妻の愛情が私ではなく子どもにいってしまうことに、寂しさを感じるようになります。
よくある話です。
パパは家に帰ると、家は戦場。
パパは家では立場がありませんし、居場所もない感じです。
これは妻が悪いのではなく、状況的に仕方がないのです。
この辺から、だんだん私がおかしくなってきました。
妻をコントロールしようという傾向がでてきたのです。
私は妻にこんなセリフを吐くようになりました。
「今は大変な時期だから、家の中をこういう風に整理した方がいいよ」
「台所もキレイにして、このナベと食器はジャマだから捨てたらいいよ」
「子どもに与える食事はこういう風に作ったらいいよ」
「お金の管理はこうした方がいいよ」
家事や子育ての細かいことに、いろいろ口出しするようになっていったのです。
妻はあまりこだわりはない方なので、話を聞いてくれて、取り入れてくれたりしました。
でも良く考えたら、こういうアドバイス、妻は必要としていないんですよね。
私が勝手に、妻や子供のためと思い込んでいるだけ。
私が口出ししないと、家がダメになると思い込んでいるだけです。
妻は妻で、私が口出ししなくても、自分のやり方でしっかりやっていたはずです。
時には、私の口出しがいきすぎて、妻を泣かせたり、精神的に追い詰めたことも多々ありました。
妻の役に立つどころか、妻を追い詰めていた。
本末転倒です。
結局は、「自分にもかまってほしい」「役割を認められたい」というエゴだったのです。
反省しています。
人は一人で生きるもの
自分がしっかりしないと、妻は一人ではダメになるという思い込み。
これは、逆のパターンでも、起こりえます。
共依存ですね。
つまるところ、人は一人で生きるものです。
パートナーがいたとしても、一人で生きていることに、かわりはありません。
人生の主役はあくまで自分。
パートナーの人生を、代わりに生きることはできません。
うまくいっていない夫婦の関係をみていると、一緒にいる理由が、ネガティブだったりします。
「おれがいないと、妻は生きていけないから」
「私がしっかりしないと、夫はダメになるから」
逆に、うまくいっている夫婦は、一緒にいる理由が、ポジティブです。
「一緒にいて楽しいから!」
一人でも生きていけるけど、一緒にいて楽しいから、夫婦をやっているのですね。
おわりに
夫婦関係、みなさんが抱えている事情は、さまざまです。
共依存が、一概にダメだと言っているわけではありません。
夫婦であれば、ある程度は仕方がない部分もあります。
でも、共依存が極端に進んでしまうと、現実に起きている問題を直視できなくなるおそれがあります。
ひどい場合は、DVとか子供の虐待が起きているのに、パートナーから別れられなくなったりします。
私は、自分の中に、パートナーに対する依存心が生じていないか、それが強くなりすぎていないか、注意深くみていきたいと思っています。
パオ